
三木稔が逝去し本日12 月8日で8年になりました。
早いものではありますが、作曲家と言うのは作品が生き続けているので、姿は見えずとも常に魂が音楽と共に語りかけているような月日でした。
洋楽、邦楽問わず、多くの機会で演奏をしていただいている事に感謝すると共に、三木アイデンティティを絶やさぬよう努力せねばいけないと感じています。
さて近い案内ではありますが、演奏会の お知らせです。
2020 年になると三木稔生誕90年になりますが、先駆けて、彼自身が創設した団体による定期演奏会のお知らせです。
邦楽創造集団オーラJ 第37回定期演奏会
〜三木稔ゆかりの作曲家たち〜
日本の楽壇黎明期を創った池内友次郎、伊福部昭は三木の師でもあります。やはり門下であり戦後の日本人作曲家の中から、三木の朋友でもある作曲家と、次世代の三木の弟子にあたる作曲家の作品を集めてお送りする演奏会です。
今回の構成は法人作曲家研究と実演に余念のない西耕一氏
彼のラナーノーツと共にコンサート情報を記します。
多くの方々に来場いただきたいです。
三木音楽舎 榊原
コンサートによせて(西耕一/企画構成)
オーラJの定期も第37回をむかえた。今回は日本の現代邦楽作曲史を形作ってきた一人である故・三木稔を中心に、オーラJの未来を担う作曲家を聴く。加えて、戦後の日本作曲界に大きな道を示した伊福部昭、池内友次郎に師事した作曲家の作品もとりあげる。つまりは三木稔の作曲仲間、同じ師匠を持つ兄弟弟子と言えよう。それぞれに独自の活動を行った作曲家が、日本の楽器へどのようなアプローチを行ったか改めて聴くことでその可能性を検証したい。また、今回は、洋楽器であるヴィオラをゲストに、東西の弦楽器の共演として21絃箏とヴィオラのための作品も上演する。ヴィオラは、伊藤美香が客演する。
2019年12月16日(月)19:00開演 豊洲シビックセンターホール
●伊福部昭、池内友次郎門下の作曲家(三木稔と同門)
黛敏郎 作曲
阿吽
小鼓:望月太喜之丞 太鼓:若月宣宏 笛:松尾慧
今井重幸 作曲
農楽舞
箏:小林道恵 ヴィオラ:伊藤美香
真鍋理一郎 作曲
長安早春賦
箏:藤川いずみ ヴィオラ:伊藤美香
●三木稔の作品
三木稔 作曲
流琵
琵琶:櫻井亜木子
三木稔 作曲
わ
指揮:榊原徹 尺八:阿部大輔 三味線:野澤徹也 琵琶:大上茜
箏:松村エリナ 十七絃:重成礼子 打楽器:望月太喜之丞
●三木稔の後に続くオーラJの作曲家
マーティン・リーガン 作曲
Becoming Water (新作初演)
箏:松村エリナ 尺八:阿部大輔
橘川琢 作曲
箏抒情組曲集第一集 「冬」 (新作初演)
箏:木村 玲子
清道洋一 作曲
序奏と狂想風オスティナート (新作初演)
箏:篠塚綾 十七絃:桑子裕子 尺八:本間豊堂
■チケット販売 カンフェティチケットセンター
全席自由(一般):3,000円(税込)
https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=55228
■電話販売
カンフェティ 0120-240-540 平日 10時~18時
オーラJ 03-3749-3741
■プロフィール
西耕一
日本の作曲家を専門に企画・プロデュース・執筆を行う。これまでに放送局、大学、研究機関の依頼による企画協力や、プロオーケストラのプログラム解説執筆で評価される。 近年の主な仕事として、日本の管弦楽曲100周年、伊福部昭百年紀シリーズ、芥川也寸志生誕90年、渡辺宙明卆寿記念、佐藤勝音楽祭、菊池俊輔音楽祭、渡辺岳夫音楽祭、黛敏郎メモリアル、チャーケストラなどをプロデュース。代表的執筆はヤマハ「日本の音楽家を知るシリーズ 黛敏郎、團伊玖磨、芥川也寸志」解説など。スリーシェルズ代表。
■Aura-J オーラJ
オーラJは、1998年に創立以来、年間2~3回の定期演奏会を開催してきた。
定期演奏会以外でも、日本各地での公演活動の他、文化庁「本物の舞台芸術体験事業」に参加、2006年に創立された「北杜国際音楽祭」の一角を担う演奏団体としての活動、また「全国現代邦楽合奏団コンヴェンション」を主催しつつ、アマチュア合奏団興隆へのホスト団体として重要な役割を果たしつつある。
世界の音楽を豊かにするために、邦楽器を基調に、アジアや西洋の楽器、及び声楽を含む作品を、日本人のみならず外国人作曲家にも精力的に委嘱。
邦楽・雅楽の流派を問わず、また、アジア人や西洋人であっても、日本の楽器でプロフェッショナルな演奏活動、作曲・研究活動を志す人なら、団員や研究生として歓迎している。
関連URL
オーラJ
http://www.ora-j.com/
西耕一Twitter
https://twitter.com/johakyu_
スリーシェルズ
https://www.3s-cd.net/