今年が三木稔も1930年に生まれて90年の節目という事で、昨年の二十絃箏誕生50年の年に続き、様々な三木作品の上演を準備してくださった方々、また団体、組織などありますが、春から夏にかけては一切の上演ができずに、私どもも悔しさを滲ませています。
そんな中で、1975年に初演上演された合唱組曲<つつじの乙女>の譜面のお問い合わせをいただき、団体分の楽譜を刊行させていただきました。
三木の丁寧な譜面は、昨年5月に亡くなった妻那名子の写譜と共に非常に、演奏家の方々からは愛されており、作曲家の意図が伝わる楽譜として評判を得ています。
後年の出版に携わるものとしても大変ありがたい生前の財産と思う次第です。
長い闘いとなるこの感染症との付き合いですが、現代の科学、医学の英知をもって策を講じていただきたいと願うばかりです。
世界中の多くの方々が災難に見舞われていますが、お見舞いをするとともに、この先が必ずや明るい方向に進む事を祈ります。