2015年12月21日

マズア氏の逝去

1981年11月12日<急の曲>世界初演.jpg

指揮者クルト・マズア氏が逝去されました。

ニュースで知りましたが、
80代後半ともなれば大指揮者の損失であっても
大往生という立派なことかもしれません。
私は三木にマズア氏の話によく聞きましたが、
晩年の読売日本交響楽団での委嘱新作を
マズア氏が降った時に鞄持ちでお供した際に、
挨拶をさせていただいただけです。
しかしながら、三木とマズア氏の関係は
少し書き留めておこうと思います。

日本音楽集団による海外公演の際に、
マズア氏が三木音楽と方楽器に非常興味を抱き、
それから間もなくしてゲバントハウスの
命名200周年記念作品として作品を委嘱されたのです。
私が詳細を書き留めるというより、
三木自身が書いているマズア氏との共演に関して
読んでいただいた方が良いので、
三木稔HPの引用を紹介しておきます。

三木稔のHPから「マズア氏指揮<急の曲>初演の話」
http://www.m-miki.com/jp/discography/04.html#Anchor-18550

最初の写真は1981年11月12日,
ゲヴァントハウス(ライプツィッヒ)に於ける<急の曲>初演の時のカーテンコールです。

そしてこの<急の曲>は何度も再演されながら、
下記の写真のように1994年10月に
ニューヨークに於いてアメリカ初演をいたしました。
1994年10月.jpg

さらに下の写真にあるように、
マズア氏の家を彼が訪問するような機会もあったほど
音楽的に非常に親交の深かった間でもあります。
1982年 クルトマズア氏宅にて.jpg

そして2000年11月に読売日本交響楽団で初演されたのは、
マズア氏の推薦から委嘱新作になった<大地の記憶>です。
このリハーサルからは私も勉強させていただきました。

マズア氏の奥様が日本人であるということも理由だったかもしれませんが、
三木とマズア氏は長年とても近い関係にありました。
オペラの世界ではマズア氏との接点が少なかったですが、
シンフォニーオケと邦楽による接点・・・というより、
東西の文化を融合する作業という点に於いて、
信頼すべき間柄であったということでしょう。

マズア氏の影響力はドイツ国内でも非常に強く、
私がベルリンに渡独している時にも、
壁崩壊に関しても彼は積極的に政治的な活動もして、
記念的な演奏会もたくさん企画をしていたのをよく覚えています。
多面での活躍も有名だったマズア氏を悼む声が
あちこちから聞こえてきますが、
こうして三木稔と関係深かった音楽関係者が
亡くなることがとても寂しい気がします。

合掌

三木音楽舎代表 榊原 徹
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2015年12月11日

三つの阿波のわらべ歌

mittsunoawano.jpg
徳島邦楽ルネッサンス第1章
〜邦楽と洋楽の止揚〜
無事に終演いたしました。

素晴らしい2曲の委嘱新曲とともに、
三木稔作品も4曲演奏されました。

・十三絃箏二面による〈箏双重〉
・弦楽四重奏、ハープ、三曲合奏による〈結Ⅲ〉
・チェロと二十絃筝の結Ⅱ〈しおさい〉
・邦楽合奏と混声四部合唱の為の〈三つの阿波のわらべ歌〉

素晴らしい演奏者による聴き応えのあるプログラムでした。

・邦楽合奏と混声四部合唱の為の〈三つの阿波のわらべ歌〉
1)中の中のこぼうさん 2)子守唄 3)猫の嫁入り 以上約16分

は、24才の時にピアノ伴奏によって作曲された作品です。
古い印刷しか無かったので、
今回改めて譜面を綺麗にして新装丁いたしました。

1冊700円のお求め安い定価設定にしてます。
合唱団での一括購入などはご相談ください。

mikiongakusha@gmail.com
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2015年12月03日

徳島邦楽ルネッサンス 第1章

徳島邦楽ルネッサンス 第1章
邦楽と洋楽の止揚

2015年12月6日(日)
13:30開場 14:00開演

徳島あわぎんホール

三木 稔の作品<箏双重> <しおさい> <結Ⅲ> <3つの阿波のわらべ歌>
ほか、新曲も2曲上演いたします。
邦楽ルネッサンス表.JPG

東京から、また徳島の出演者も一緒に演奏します。
邦楽ルネッサンス裏.JPG
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2015年03月02日

オーラJ第33回定期演奏会

公演が近くなりました。
再度の公演案内です!

第33回チラシ.jpg
邦楽創造集団 オーラJ第33回定期演奏会

~三木 稔メモリアルシリーズVol.6・最終回~ 
<井上道義の巨火(ほて)>

日時:平成27年3月6日 19:00開演(18:30開場)
会場:めぐろパーシモンホール 大ホール
入場料:一般 2,900円 友の会 2,500円 (全自由席)

チケットの申込みアドレス
jimukyoku@ora-j.com

プログラム最後の<巨火(ほて)>では、
舞台上に邦楽愛好家もそろい、全体で90名ほどの演奏になります。
井上道義さんは、洋楽の世界では人気ベテラン指揮者ですが、
三木 稔との長い縁で、この巨火は昔からのお気に入り。

太鼓を叩きながらの指揮は、とても素晴らしい井上ワールドであり、
エネルギー溢れる指揮で、巨火の魅力を120%引き出します。
最初で最後の公演、井上道義の<巨火>に期待してください。
        
~プログラム~      
1 アダージョ~記憶と共に 新作初演 江原大介作曲 
          指揮 榊原 徹

2 尺八二重奏 ≪名残花≫ 新作初演 橘川 琢作曲

3 三つのフェスタルバラード  三木 稔作曲
 新筝Ⅰ 吉村七重 Ⅱ 木村玲子 Ⅲ 山田明美 十七絃 宮越圭子

4 秋の曲  三木 稔作曲  新筝 木村玲子、尺八 坂田誠山

5 巨火   三木 稔作曲   出演者全員
          指揮 井上道義
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2015年02月20日

《鄙ぶりの踊り》譜面再生!

hinaburi3.jpg
三木音楽舎は、三木 稔作品の著作権管理や譜面の紹介、
また自社出版で楽譜の出荷をしています

生前の作品ジャンルは多岐に亘り、
声楽、オペラ、室内楽、管弦楽、そして邦楽作品へと広がります。
若い頃の作品は50年代60年代のものも多く、
出版に漕ぎ着けたものは印刷物として製品になっていますが、
名作でも機会がなかったものは直筆の複写で残っています。

1960年代の複写というと簡単ではなく、
70年代半ばになり“青焼き”の複写が広まったと記憶しています。
ガリ版のような印刷から複写が手軽になった時代でしたが、
インクに耐久力がなく、当時の複写物は歳月を経て色褪せています。
hinaburi0.jpg

先日、作品のお問い合わせを頂き調べますと、
三木の書庫には色褪せた青焼きしかなく困れ果てました。
そして一念発起で作業にかかりました。

丁寧な譜面で有名な三木の直筆は読みやすく人気があり、
現代のパソコンによる記譜より演奏しやすいと言われます。
そこで作業として、拡大した彼の譜面の音符を上から丁寧になぞり、
褪せた音符、五線、音楽表記、日本語の指示を書かれた時の様に再現しました。
hinaburi2.jpg
写真から色褪せた部分と上書きしている部分が解るでしょうか?
特上の復元ではないでしょうが、直筆を活かしながら、
演奏に耐えうる譜面に復活させるにはこれしかない方法です。

《鄙ぶりの踊り》は、1971年の作品で、尺八と十七絃箏の二重奏です。

読みやすくなり、製本、装丁も新たになりました。

大手出版の様に派手な装丁には出来ませんが、
丁寧に合理化した冊子でなるべく安価にて出荷しています。
是非お問い合わせください。

《 三木音楽舎 》 mikiongakusha@gmail.com
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